筑波山の奇岩とパワースポット
筑波山には、奇岩や怪石が点在しています。岩の近くに由来や言い伝えなどを記載した看板があるので、それらを確認しながら登山を楽しんでみてはどうでしょうか。
また、筑波山自体がご神体であることから、山全体がパワースポットと言えますが、奇岩やその他にパワースポットとされている場所が数か所あります。
白雲橋コースの奇岩
白雲橋コース(しらくもばしコース)には、筑波山を代表する奇岩やパワースポットが多く有ります。
弁慶七戻り べんけいななもどり
古くから、神々の世界と現生を分かつ場所とされてきた石門。
頭上の石が今にも落ちそうで恐れおののいた弁慶が「七戻り」したといわれている石です。
弁慶茶屋跡のすぐ上にあります。
高天原 たかまがはら
高天原とは日本神話で、天照大神(あまてらす おおみかみ)をはじめ、多くの神々が御座す「天上の世界」のこと。
階段を登ると、太陽神であり天皇の祖神である天照大神を祀る、筑波山神社の摂社「稲村神社」があります。
稲村神社 いなむらじんじゃ
高天原の上部に位置する筑波山神社の摂社。
御神徳:国土安泰、開運、勝運、招福
筑波山のパワースポットの一つ
母の胎内くぐり ははのたいないくぐり
筑波山禅定(修験の行)の行場の一つ。
岩を抜けることで、罪穢れの無い清い心身に立ち返ることができると言われています。
陰陽石 いんようせき
陰(地・女・月・夜・静・暗など)と、陽(天・男・日・昼・動・明など)、相反する二つの巨大な岩が寄り添うようにそびえ立っています。
出船入船 でふねいりふね
石の姿がまるで出てゆく船と入ってくる船が並んでいるように見える石。
船玉神(ふなたまかみ)を祀り、この岩よりはるか彼方の熊野灘を拝んでいます。
御神徳:航路の安全を守る神
北斗岩 ほくといわ
天にそびえたつ岩で、天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しています。
その脇には祭神の月読尊(つきよみのみこと)を祀る筑波山神社の摂社「小原木神社」(こはらぎ じんじゃ)があります。
御神徳:農業守護、五穀豊穣、豊漁、、航海安全、家内安全
屏風岩 びょうぶいわ
まるで屏風のように見えることから名付けられました。素箋鳴尊(すさのおのみこと)を祀っています。
国割り石 くにわりいし
太古の昔、集まった神々がこの石の上に線を引き、それぞれの行くべき地方を割りふったといわれています。
裏面大黒 りめんだいこく
その名のとおり、大黒様が大きな袋を背負っている姿を後ろから見ているように見える岩です。
大仏岩 だいぶついわ
大仏のように見える巨岩で、高さはなんと15m。女体山頂近くにそびえ立っています。
山頂連絡路の奇岩・パワースポット
山頂連絡路は、御幸ヶ原を経由して、男体山頂と女体山頂を結ぶ短い連絡コース。ツツジやカタクリの群生地があります。
ガマ石 がまいし
その昔、永井兵助が「ガマの油売り口上」を考え出した場所といわれていることからこの名がつきました。
この不思議な形の石は、江戸時代には「雄竜石」(おだついし)と言われ、その尾は霞ケ浦に達すると言われています。
口の中に石を投げいれるとお金持ちになれると言われています。
金運・出世のパワースポット。
セキレイ石 せきれいいし
この石の上に鶺鴒(せきれい)という鳥が止まり、イザナギノミコトとイザナギノミコトの二神に、夫婦の道を教えたという言い伝えがあります。
縁結びのパワースポット。
自然研究路の奇岩・パワースポット
自然研究路(しぜんけんきゅうろ)は、男体山頂付近をグルリと周遊するルートで、筑波山の自然観察に最適なコースです。天気が良ければ、富士山やスカイツリーが見れることもあります。
※周回コースの一部が崩落して、現在はこの崩落個所を迂回して周回することになります。
立身石 りっしんせき
男体山頂近くにある神霊石。間宮林蔵が少年時代にこの場所で立身出世を祈願したとも、親鸞聖人がこの場所で念仏を唱え、餓鬼を救済した場所とも言われています。
御海 みうみ
親鸞聖人が餓鬼救済に使ったと言われる霊水で、万病に効くといわれています。(水量の乏しい場合があります)