豊田市自然観察の森の概要
自然観察の森は、身近な自然を都市近郊に確保し、市民が気軽に自然に親しみながら自然のしくみや機能を学び、自然保護について考える場とする目的で、環境省の指導と補助により全国に10か所設置された施設です。豊田市自然観察の森もその1つで(昭和61年9月に8番目の施設として計画内定)、平成2年6月に開設されました。
豊田市の中心市街地の東方約4kmに位置し、標高70~140m、面積28.8ha(周辺地域は124.5ha)。鞍ケ池公園から続緑地帯の中にあります。中心施設であるネイチャーセンターの他、自然散策道や休憩舎、探鳥用ブラインド等の施設が整えられています。ネイチャーセンターでは自然に関する展示や自然観察のアドバイスや観察コースの案内などを行っています。またガイドウォークや動物・昆虫・植物などの観察会、団体対応なども行っています。
豊田市自然観察の森開設から20年目となる2010年には、新しいネイチャーセンターが完成しました。
周辺地域124.5haを中心として、「サシバのすめる森づくり」を環境保全の目標としています。
サシバのすめる森づくり
サシバとは
サシバは、日本の東北地方以南で繁殖をする中型のタカの仲間です。南西諸島から東南アジアで冬を越し、繁殖のために日本に渡来する夏鳥で、特に秋の渡りの時期には大きな渡りの群れが日本各地で観察されます。
サシバは日本の里山環境において、ごく普通に見られていたタカですが、2006年の環境省のレッドリスト改定で絶滅危惧Ⅱ類に選定されるなど、急激な減少が心配されています。
豊田市自然観察の森と保全目標種
豊田市は、カエルやヘビ、昆虫類など多くの小動物をエサとし、これらの生き物が暮らす豊かな里山環境がなければ生息できないサシバを保全目標種と定め、2003年度から里山保全計画をスタートしました。
2020年、管理地内の林でサシバの営巣が確認されました。繁殖が一旦途絶えたあと、環境保全活動により再繁殖したことは全国的にも非常に珍しい例です。
豊田市自然観察の森 野鳥リスト
科名 | 種名 | |||
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キジ科 | ヤマドリ | キジ | ||
カモ科 | オシドリ | オカヨシガモ | ヒドリガモ | マガモ |
カルガモ | オナガガモ | シマアジ | コガモ | |
ホシハジロ | キンクロハジロ | |||
カイツブリ科 | カイツブリ | |||
ハト科 | キジバト | アオバト | ||
ウ科 | カワウ | |||
サギ科 | ゴイサギ | ササゴイ | アオサギ | ダイサギ |
チュウサギ | コサギ | |||
クイナ科 | ヒクイナ | オオバン | ||
カッコウ科 | ホトトギス | ツツドリ | カッコウ | |
ヨタカ科 | ヨタカ | |||
アマツバメ科 | アマツバメ | ヒメアマツバメ | ||
チドリ科 | ケリ | イカルチドリ | コチドリ | |
シギ科 | ヤマシギ | タシギ | クサシギ | イソシギ |
カモメ科 | ミツユビカモメ | |||
ミサゴ科 | ミサゴ | |||
タカ科 | ハチクマ | トビ | ツミ | ハイタカ |
オオタカ | サシバ | ノスリ | ||
フクロウ科 | フクロウ | アオバズク | コミミズク | |
カワセミ科 | カワセミ | |||
キツツキ科 | アリスイ | コゲラ | アカゲラ | アオゲラ |
ハヤブサ科 | チョウゲンボウ | チゴハヤブサ | ハヤブサ | |
サンショウクイ科 | サンショウクイ | |||
カササギヒタキ科 | サンコウチョウ | |||
モズ科 | モズ | |||
カラス科 | カケス | ハシボソガラス | ハシブトガラス | |
キクイタダキ科 | キクイタダキ | |||
シジュウカラ科 | ヤマガラ | ヒガラ | シジュウカラ | |
ツバメ科 | ツバメ | コシアカツバメ | イワツバメ | |
ヒヨドリ科 | ヒヨドリ | |||
ウグイス科 | ウグイス | ヤブサメ | ||
エナガ科 | エナガ | |||
ムシクイ科 | オオムシクイ | メボソムシクイ | エゾムシクイ | センダイムシクイ |
メジロ科 | メジロ | |||
ヨシキリ科 | オオヨシキリ | |||
セッカ科 | セッカ | |||
レンジャク科 | ヒレンジャク | |||
ゴジュウカラ科 | ゴジュウカラ | |||
ミソサザイ科 | ミソサザイ | |||
ムクドリ科 | ムクドリ | |||
ヒタキ科 | トラツグミ | クロツグミ | シロハラ | アカハラ |
ツグミ | コマドリ | ノゴマ | コルリ | |
ルリビタキ | ジョウビタキ | ノビタキ | エゾビタキ | |
コサメビタキ | キビタキ | オオルリ | ||
イワヒバリ科 | カヤクグリ | |||
スズメ科 | スズメ | |||
セキレイ科 | キセキレイ | ハクセキレイ | セグロセキレイ | ビンズイ |
タヒバリ | ||||
アトリ科 | アトリ | カワラヒワ | マヒワ | ベニマシコ |
オオマシコ | ウソ | シメ | イカル | |
ホオジロ科 | ホオジロ | カシラダカ | ミヤマホオジロ | アオジ |
クロジ |
開館時間 / 休館日 /入館料
開館時間
- 4月から9月までは午前9時から午後5時30分(駐車場も午後5時30分まで)
- 10月から3月までは午前9時から午後4時30分(駐車場も午後4時30分まで)
休館日 : 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)
入館料 : 無料
住所/電話番号
〒471-0014 愛知県豊田市東山町4丁目1206−1 0565-88-1310
参照:豊田市自然観察の森、ツーリズムとよた
豊田市自然観察の森の場所と行き方
車: 伊勢湾岸道ご利用の場合、名古屋方面からは飛島IC、桑名方面からは弥富・木曽岬ICが便利です。
[駐車場] 普通車48台、バス4台。駐車料金:無料
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バードウォッチング ツアー
初めての方でも楽しめる、野鳥ガイド 久下直哉氏 と行くバードウォッチングのツアーです。
東海のバードウォッチング 野鳥観察施設 一覧
東海にある、バードウォッチング用の野鳥観察施設を紹介しています。
一覧には、観察用の建物や小屋が無くても、管理所があり、管理所主催の探鳥会などが催されているような所、展示所があり、野鳥に関する展示があるような所も掲載しております。
都道府県 | 施設名 | 住所/電話番号 |
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静岡県 | 静岡県立森林公園 バードピア浜北 | 〒434-0002 静岡県浜松市浜北区尾野2597−7 053-583-0443 |
静岡県 | 桶ケ谷沼ビジターセンター | 〒438-0016 静岡県磐田市岩井315 0538-39-3022 |
愛知県 | 稲永ビジターセンター | 〒455-0845 愛知県名古屋市港区野跡4丁目11−2 052-389-5821 |
愛知県 | 藤前活動センター | 〒455-0855 愛知県名古屋市港区藤前2丁目202 052-309-7260 |
愛知県 | 名古屋市野鳥観察館 | 〒455-0845 愛知県名古屋市港区野跡4丁目11−2 052-381-0160 |
愛知県 | 弥富野鳥園 | 〒498-0067 愛知県弥富市上野町2−10 0567-68-2338 |
愛知県 | 豊田市自然観察の森 | 〒471-0014 愛知県豊田市東山町4丁目1206番地1 0565-88-1310 |
岐阜県 | ながら川ふれあいの森 四季の森センター | 〒502-0004 岐阜県岐阜市三田洞211 058-237-6677 |
三重県 | 三重県上野森林公園 | 〒518-0817 三重県伊賀市下友生1 0595-22-2150 |
三重県 | 三重県民の森 | 〒510-1251 三重県三重郡菰野町千草7181−3 059-394-2350 |