漫湖水鳥・湿地センターの概要
漫湖水鳥・湿地センターは、平成11年に「ラムサール条約」に登録された漫湖において、水鳥をはじめとする野生生物の保護と湿地の保全、賢明な利用について理解を深めていくための普及啓発活動や調査研究、観察などを行う拠点施設として、環境省が平成15年5月に漫湖水鳥・湿地センターを設置しました。
地域の特性
漫湖は、那覇市と豊見城市を流れる国場川と饒波川の合流地点に形成された河口干潟で、全国的にも有名なシギ・チドリ類の渡りの中継地として、また、多くの水鳥等の生息地として知られています。
観察展望室
観察展望室からは、漫湖を一望することができます。4台の望遠鏡をいつでも自由に使えるようにしてありますので、干潟の鳥を観察するのにぴったりです。すぐ隣には図書コーナーがあり、鳥の図鑑などが置いてあります。
施設の展示
センター内は、エントランスホール、展示室、レクチャールーム、図書コーナー、観察デッキ等に分かれています。企画展示コーナーでは、野鳥写真展や子どもたちの作品展等も行います。観察デッキでは湿地を望むパノラマが広がり、観察した鳥類を調べる図書コーナーと繋がっています。また、レクチャールームは各種の会議、自然とのふれあい推進などの場として活用することが出来ます。また、1Fのテラスからは、マングローブ林の中を抜ける木道が続いています。木道からは、カニ類やミナミトビハゼといった底生生物の観察ができます。秋から冬にかけての渡りのシーズンは、水鳥を間近で観察できるポイントとして人気の場所です。
活動の概要
漫湖水鳥・湿地センターのおもな事業内容
調査・研究
一年を通して、漫湖周辺の鳥類情報の収集を行っています。
普及啓発活動
トントンミーに出会える木道大型映像・館内の展示等の案内・解説を行うとともに、定例探鳥会などの自然観察会や自然講座を行っています。また、夏休み期間には、夏休みスペシャルプログラムとして「漫湖自然学校」を実施しています。更に絵画・作文・写真コンクールなどの特別企画展も開催しています。
漫湖の野鳥
干潮時に漫湖の干潟を望遠鏡や双眼鏡を使って注意深く観察すると、驚くほどたくさんの小さな鳥たちが懸命に餌をとったり、探しまわったりしているのが見られます。
漫湖では今までに約200種類の野鳥が観察されており、そのうち約100種がサギやカモ、シギやチドリなどの水鳥です。漫湖は日本列島や朝鮮半島等の東北アジアと台湾、フィリピンなど東南アジアをつなぐ渡り鳥の重要な中継地であるため、秋から春にかけて数多くの鳥たちを観察することができます。世界的に希少なズグロカモメやクロツラヘラサギなど も毎年越冬しています。
キジバト、リュウキュウヨシゴイ、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クロサギ、ヘラサギ、クロツラヘラサギ、バン、ムナグロ、ダイゼン、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、セイタカシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、トウネン、ハマシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、コアジサシ、クロハラアジサシ、ミサゴサシバ、カワセミ、シロガシラ、ヒヨドリ、メジロ、シロハラ、イソヒヨドリ、シマキンパラなど
漫湖に関して
ラムサール条約登録湿地である漫湖。那覇の中心街からほど近い、都会の中にある湿地ですが、水鳥やカニ類など実に様々な生き物が観察できます。
鳥類は、101種の水鳥を含むおよそ200種がこれまでに観察されています。この中には、絶滅が心配されるクロツラヘラサギやハヤブサ、セイタカシギ、アカアシシギなどの種が含まれます。秋から冬、春にかけては、シギ・チドリ類が訪れ、100羽を超すハマシギやムナグロの群れが見られることもあります。
このような鳥たちの餌となるカニや貝、ゴカイなどの底生生物も豊富です。夏の暑い時期の干潮時、干潟一面を埋め尽くすカニ達の姿は圧巻です。
開館時間 / 休館日 /入館料
開館時間 : 午前9時 ~ 午後5時
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、慰霊の日(6/23)、年末年始(12/29~1/3)
入館料 : 無料
住所/電話番号
〒901-0241 沖縄県豊見城市豊見城982 098-840-5121
参照:環境省、漫湖水鳥・湿地センター
ラムサール条約湿地
漫湖 | ラムサール条約湿地
湿地のタイプ:河口干潟、マングローブ林
登録年月日:1999年(平成11)5月15日
湿地の特徴:河口干潟、クロツラヘラサギ渡来地
漫湖水鳥・湿地センターの場所と行き方
飛行機: 那覇空港から3.8km 車で10分。
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バードウォッチング ツアー
初めての方でも楽しめる、野鳥ガイド 久下直哉氏 と行くバードウォッチングのツアーです。
九州のバードウォッチング 野鳥観察施設 一覧
九州にある、バードウォッチング用の野鳥観察施設を紹介しています。
一覧には、観察用の建物や小屋が無くても、管理所があり、管理所主催の探鳥会などが催されているような所、展示所があり、野鳥に関する展示があるような所も掲載しております。
都道府県 | 施設名 | 住所/電話番号 |
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福岡県 | 油山市民の森 | 〒811-1355 福岡県福岡市南区桧原855−4 092-871-6969 |
佐賀県 | 東与賀干潟ビジターセンター ひがさす | 〒840-2221 佐賀県佐賀市東与賀町大字田中2757−4 0952-37-0515 |
熊本県 | 荒尾干潟水鳥・湿地センター | 〒864-0027 熊本県荒尾市蔵満20−1 0968-57-7444 |
長崎県 | 雲仙諏訪の池ビジターセンター | 〒854-0502 長崎県雲仙市小浜町山畑3952−1 0957-76-5010 |
鹿児島県 | 出水市ツル博物館 クレインパークいずみ | 〒899-0208 鹿児島県出水市文化町1000 0996-63-8915 |
鹿児島県 | 奄美野生生物保護センター | 〒894-3104 鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551 0997-55-8620 |
鹿児島県 | 奄美自然観察の森 | 〒894-0324 鹿児島県大島郡龍郷町円1193 0997-54-1329 |
沖縄県 | 漫湖水鳥・湿地センター | 〒901-0241 沖縄県豊見城市豊見城982 098-840-5121 |
沖縄県 | やんばる野生生物保護センター ウフギ―自然館 | 〒905-1413 沖縄県国頭郡国頭村比地263−1 0980-50-1025 |
沖縄県 | やんばる学びの森 | 〒905-1504 沖縄県国頭郡国頭村安波1301−7 0980-41-7979 |