長居植物園で野鳥の観察
長居植物園へ久下氏と行く
久下氏と1時間だけ一緒に長居植物園に行くことができる機会がありました。
わずか1時間でしたが、濃い1時間となりました。
カワセミを発見
池の淵を歩いていると、久下氏が立ち止まり双眼鏡を目に当てました。私も同方向に目を向けると青く光る点が飛んでいます。その軌跡からカワセミと気付きました。あわてて双眼鏡を目に当てると、間違いなくカワセミでした。しかし、撮影をする間もなく、飛び去りました。
私なら飛んだ方へ行って探そうとしますが、久下氏は別の鳥を観察しだしました。後で気付きましたが、また戻ってくると考えたのでしょう。遠くへ飛んだ感じだったので、追いかけても見つけにくいと判断し、一か八かしばらく待つ作戦にしたようです。
それともう一つ。久下氏がいち早くカワセミに気付いたのは、鳴き声が聞こえたからだったのです。カワセミは飛ぶ時に「チー・・・チー」と鳴くことがあります。久下氏はカワセミの鳴き声を聞きとり、カワセミが止まりそうな場所を見たのです。今回もまた、野鳥の鳴き声を聞き分ける重要さを目の当たりにしました。
ヒヨドリ
久下氏が、カワセミが止まった木の下、水面近くにいるヒヨドリにフィールドスコープをセットしました。
久下氏が「よく見ていてください」と言うので、じっと見ていると、ヒヨドリがおもむろに体を前に反転させ、くちばしを水面に浸け、水を飲んだのです。ヒヨドリが、このような態勢で水を飲むシーンを見るのは初めてです。
ヤマガラ
ヒヨドリを観察しながら、カワセミが戻るのを待ったのですが、戻ってこないので移動しました。
久下氏が、池の淵でバシャバシャと水浴びをするヤマガラを見つけました。
久下氏が撮影を始めるとすぐに、木の枝に飛びあがりました。木の枝の上で羽をバタバタさせて水を切り、羽繕いをして飛び去りました。
わずかな時間でしたが、ヤマガラの行動は、女性が大喜びしそうなぐらい、可愛いしぐさでした。
その後、少しの間、林間で探鳥して、先ほどカワセミがいた場所をチェックして帰ることになりました。
再びカワセミ
先ほどカワセミがいた近くに、久下氏の予測通りにカワセミが戻って来てました。
しばらく観察して「そろそろ時間では?」と思っていると、久下氏が「スマホ貸して、カワセミが妙な動きをしてる」と言いました。
カワセミがペリットを吐いたのです。
カワセミは小魚などをエサにしており、丸飲みした魚などの消化できなかった物を、ペリットとして吐き出すのです。久下氏が言っていた”妙な動き”とは、人が嘔吐く(えずく)ような動作をしていたそうです。
野鳥のしぐさや行動を楽しむ
野鳥ガイド 久下流 バードウォッチングの楽しみ方の中で、野鳥のしぐさや行動を楽しむという項目がありますが、そのことを実感できる体験ができました。
バードウォッチングに関する気付き
- 見慣れた野鳥でも行動をじっくりと観察してみる
- 「見たい」と思う野鳥の鳴き声は絶対に覚える
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長居植物園の場所と行き方
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