ヤブサメでしょうか?
私が見た野鳥はヤブサメでしょうか?
6/5に催行したバードウォッチング・ツアー 初めてのバードウォッチング 箕面公園での出来事です。お客様が、滝道から箕面川への斜面を覗き込むようにして双眼鏡で見ていました。
「進みますよ」と声をかけると、「鳥がいるのですが、何という鳥でしょう?」と言われました。
私も、お客様が見ている辺りの木を双眼鏡で探しましたが見つかりません。
「小さくて、尾が短くて、茶色で、、、」と、その鳥の特徴を説明してくださいますが、そのような鳥を見つけることができません。
「あ、藪に入っていく」と言うので「飛びました?」と聞くと「いえ。まだいます」と返ってきたので、”もしかして地面にいる?”と思い、双眼鏡の向きを地面に下げてみると、野鳥が藪の中に入っていく影だけを捉えることができましたが、野鳥の姿を確認することができませんでした。
お客様はヤブサメと思うと言いますが、私はヤブサメを見たことが無いし、今も見損なったので、判断は出来ませんでした。
野鳥のスケッチ
後で、スケッチを描いて見せてくださいました。
「小さい、尾が短い、薄茶色、地面にいた」という情報から、今年の2月に箕面でバードウォッチングをした時に見たミソサザイの可能性もあると思い、ミソサザイの写真を見てもらいました。日本野鳥の会が出版している「野鳥観察ハンディ図鑑」のイラストでは、ヤブサメは細い枝のような所に止まっていて、ミソサザイは地面にいます。
しかし、お客様はミソサザイとは違うとおっしゃいました。
共に小さい(10cmぐらい)、尾が短い、茶色いなどの特徴が一致しますが、ミソサザイの尾は短いだけでなく、ピンと上に向いています。このような尾の形をしていれば、特徴として「尾が短い」というよりも「尾が立っている」となります。なので、ミソサザイとヤブサメを見違えることはありません。
久下氏が「虫のような鳴き声が聞こえています。ヤブサメの鳴き声です」と説明していた近くで見つけた野鳥なので、ヤブサメに絞り込まれてきました。
久下氏に聞いてみた
イラストを久下氏に見せて「何という野鳥ですか?」と聞くと「ヤブサメです」と即答。
決め手は「尾が短い」だそうです。やはり、ミソサザイだと「尾が立っている」となるのです。
その後、ヤブサメを見た場所を通った時に「先ほどのヤブサメを見た場所はあそこの斜面です」と指差すと、久下氏は「私も先週、あの辺りでヤブサメを見ました」と笑っていました。
スタッフの所感
瞬時に特徴を捉える力は、スケッチを描くことにより鍛えられると感じました。
お客様のオオルリのスケッチを、初めてのバードウォッチング 箕面公園のツアー・レポートで掲載させて頂いています。合わせてご覧ください。
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初めての方でも楽しめる、野鳥ガイド 久下直哉氏 と行くバードウォッチングのツアーです。
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