電柱の上は要チェック
電柱の上をチェックしよう
バードウォッチング ツアーで久下氏は、「必ず木立の梢や枝に野鳥がいないかのチェックはするように」と、皆さんにお話をします。なので、私も鳥の鳴き声が聞こえると、木立のチェックは欠かしません。
この時、多くのスズメとツバメが、鳴きながら飛んでいました。しかし、スズメでもツバメでもない鳴き声が聞こえるので、木立をチェックしますが、鳥らしき姿を捉えられません。耳をすますと意外と近いことに気付き、久下氏の「電灯、電柱、オブジェなどの人工物の上に野鳥がいることもありますよ」と言っていたことと、湖北の水鳥と猛禽類を楽しむのツアーで、車窓から久下氏が電柱の上に止まるノスリを見つけたことを思い出して、電柱をチェックしました。すると、電柱の上で声高らかに鳴く野鳥を発見しました。どうやら、繁殖の相手を探しているのか、縄張りを主張しているようです。この時はコンパクトサイズの双眼鏡しか持ってなかったので、とりあえずスマホで電柱に上で鳴く野鳥を撮影しました。しばらく見ていると、飛んでいきました。
ここでちょっと考えました。背割堤でバードウォッチングをした時に、ウグイスが木立の上でさえずった後に飛んで、別の木立でさえずりった後に、元にいた木立に戻ってさえずりだしたことを思い出しました。モズも同じような行動をしていました。なので「もしかしたら戻ってくるかも」と思い、フィールド・スコープを取りに行きました。
駐車場に別の野鳥
元の場所に戻って電柱をチェックしましたが、何もいませんでした。しばらくすると眼下の駐車場に野鳥が降り立ちました。うろちょろする野鳥をどうにかスマスコ撮影(フィールド・スコープにスマートフォンを取り付けて撮影)しました。見分けできる写真を撮れたので、見分けは後ですることにしました。
再び電柱をチェック
電柱に視線を移しましたが、何もいないような感じでしたが、双眼鏡でチェックすると、何かちらちらと動くものが見えます。動くということは野鳥の可能性が高いです。フィールド・スコープをセットすると、野鳥です。先ほどのように電柱の上に立つのではなく、電柱に設置されている保護開閉装置の上にいました。腕金の陰に隠れて、全身は見えませんが、たまに半身ぐらい見えたので、スマスコ撮影しました。
野鳥の見分け
電柱の向こう側は山だったので、電柱の上にいた野鳥は山野の鳥と思い、胸から腹部にかけて赤かったのでアカハラと思いました。しかし、間違いでした。アカハラは見たことがなく、見てみたいなあと思っていた矢先の出来事だったので、アカハラと思い込んでしまったのです。
冷静に考えると、電柱の向こう側は山でしたが、海までは5kmほどの距離で、この場所は川辺です。日本野鳥の会が出版しているハンディ図鑑『新・水辺の鳥』を繰っていると、何となく見たことがある気もしたので、記憶をたどると、背割堤でバードウォッチングの最後に、石清水八幡宮の駅前で、わずかな時間ですが見ることができたイソヒヨドリを思い出しました。すると、その時にメスのイソヒヨドリを見ていた記憶がよみがえり、駐車場にいた灰色の野鳥は、イソヒヨドリのメスだと気付きました。撮影している時は、今までに見たことのない野鳥と思って興奮していましたが、イソヒヨドリのメスは、背割堤でバードウォッチング以前に、南港でも見たことがありました(汗)
今回、イソヒヨドリに関してはしっかりと認識できたはずです。
ちなみに、イソヒヨドリのオスは、”幸せの青い鳥”と呼ばれているそうです。
バードウォッチングに関する気付き
- 電柱の上は要チェック
- さえずる野鳥は、同じ場所に戻ってくる可能性がある
バードウォッチング ツアー
初めての方でも楽しめる、野鳥ガイド 久下直哉氏 と行くバードウォッチングのツアーです。
バードウォッチング基礎知識
久下直哉氏監修のバードウォッチング基礎知識です。バードウォッチングを始める方は参考にしてください。 バードウォッチングの楽しみ方 / バードウォッチングの時の服装や持ち物
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珍しい鳴き声、イソヒヨドリでしたか。電柱の上で鳴き声はピロピロリと聞こえました。オスなので“幸せの青い鳥”だったのでしょうか?8月27日、今日もピイピイと庭木やあたりでしきりにさえずっています。繁殖期なんですね。