双眼鏡の正しい使い方
映画や演劇で、双眼鏡や望遠鏡を目に当ててから左右を見回すような動きをしていますが、あれは”表現”であって正しい使い方ではありません。
双眼鏡の扱いが上手になると、鳥の観察がとても楽しくなるはずです。
(双眼鏡の調整を済ませておいてください)
※ スマートフォンでご覧の場合、横に向けた方が読みやすい箇所があります。
双眼鏡の使い方 目で鳥を捉える
双眼鏡の使い方 双眼鏡を目に持って行く
目で鳥を捉えたら鳥から目を離さず、頭を動かさないようにして、そのまま、そっと目の所に双眼鏡を持って行きます。この時に、瞳と鳥の直線上に双眼鏡を真っすぐに持って来れば、すぐにズームアップされた鳥が見えるはずです。鳥が見れたらピントリングを回してピントを調整しましょう。
意外と難しい
簡単そうに説明をしましたが、実際に初めてフィールドで野鳥を見ようとして双眼鏡を使う時は、なかなか上手くいきません。
それらの原因はいくつかあります。
- 微妙に頭が動いている
- 瞳 ― 双眼鏡 ― 鳥 が一直線上に収まっていない
これらが主な原因です。
双眼鏡の使い方の練習
公園などでバードウォッチングを始めるなら、公園の看板や標識で双眼鏡を目に持って行く練習をしてみましょう。
最初は水平方向に見える看板や標識で練習し、次に斜め上方向の街灯の上の部分などで双眼鏡を目に持って行く練習をしましょう。
看板や標識で練習をした後は、居場所が分かりやすい広場にいるハトやスズメ、障害物の少ない池の水鳥で練習をしてみましょう。
双眼鏡で一度で合わせられない場合
木の枝に止まっている鳥に、ピンポイントで双眼鏡を合わせられない時は焦らず、木の大きな部分から辿って行くのも方法の一つです。
- 木の幹
- 枝
- 枝先
監修:久下直哉 氏