ソロ・バードウォッチングを始めてみよう
バードウォッチングは、ツアーに参加しなくても双眼鏡を持っていなくてもできます。先ずは、自宅の近所で鳥がいそうなところで、鳥を探してみましょう。
自宅の近所にいる鳥を注意して見てみると、スズメだと思っていた鳥がシジュウカラだったり、ハトだと思っていた鳥がヒヨドリだったりすることに気付けば、れっきとしたバードウォッチングです。また、スズメのしぐさなどを観察するのもバードウォッチングです。
このようにツアーなどに参加せず、個人単独でバードウォッチングをすることをソロ・バードウォッチングと言います。
「初めてのバードウォッチング」などのツアーに、双眼鏡をレンタルして参加した後、もっと野鳥をしっかり見てみたいと思えば、初心者用の双眼鏡の購入を検討してください。すでに手元に観劇用のオペラグラスや双眼鏡があれば、それらを使用してソロ・バードウォッチングを始めても良いでしょう。(参考:双眼鏡の選び方)
バードウォッチング初心者におススメのフィールド
バードウォッチング初心者がソロ・バードウォッチングをするのであれば、山中の山林や渓流沿いは少し難しいので、最初は都市公園や植物園がおススメになります。
大阪府なら、大阪城公園、服部緑地、鶴見緑地、長居植物園、万博記念公園、大泉緑地、大仙公園、錦織公園、蜻蛉池公園、千里南公園、久宝寺緑地公園など。
京都府なら、京都御苑、宝ヶ池公園、鴨川沿い、京都府立植物園など。
奈良県なら、奈良公園、平城宮跡、馬見丘陵公園など。
兵庫県なら、甲山森林公園、神戸市立森林植物園、甲子園浜生物保護地区、昆陽池公園、明石公園、など。
和歌山県なら、和歌山城公園など
住宅街で双眼鏡を使うのは、ひかえましょう。プライバシーの侵害と疑われるなどのトラブルになる場合もあるので、注意してください。
ソロ・バードウォッチングとバードウォッチング・ツアー
ソロ・バードウォッチングを始めて、何か分からないことがあったり、ちょっと物足りないと感じたら現地集合解散の「初めてのバードウォッチング」に参加してみてください。
「初めてのバードウォッチング」に参加後にソロ・バードウォッチングを始めた場合でも、ツアーの時のように野鳥を見つけることができないなど、壁にぶつかることがあるはずです。そのような時も再び「初めてのバードウォッチング」に参加すると、野鳥を見つけるスキルが上がると思います。
ある程度、スキルが上がったら日帰りや数日のツアーに参加して、あなた自身のバードウォッチングの世界を広げてはどうでしょうか。
マイ・フィールド
行きやすいバード・ウォッチングのスポットを見つけたら、そこをマイ・フィールドとしましょう。いろいろな野鳥スポットに出かけるのも楽しいのですが、マイ・フィールドで定期的にバード・ウォッチングを行うと、様々な変化を実感できます。時間帯を変えてみて、いつも○時から○時ぐらいなら、この鳥は見たことがあるが、それ以外の時間ではあまり見かけないという場合は、その鳥のルーティーンを発見したことになります。
例えばカワセミは縄張りがあり、午前中にエサを捕りに出てくることが多いので、一度見つけると、同じ場所の同じ時間帯で見かける率は非常に高いです。
※季節により、変動する場合があります。
また、鳥の渡りを理解して、バード・ウォッチングをしていると、冬鳥を見かけるようになると秋を感じ、冬鳥が減ると春を感じるようになるはずです。
このように同じ場所で、観察を続けると、いろいろな発見があるでしょう。
監修:久下直哉 氏
バードウォッチング ツアー
初めての方でも楽しめる、野鳥ガイド 久下直哉氏 と行くバードウォッチングのツアーです。