野鳥の各部の名称に関して
野鳥の種別の見分けや、雌雄の判別には、体の各部の形状、模様や色などが判断基準になる場合が多いので、各部の名称を覚えておくと良いでしょう。
鳥の各部の名称
鳥の各部の名称に関しては、それほど難しくはありません。
ハシボソガラスはくちばしからおでこのラインが直線的で、おでこが出ていません。ハシブトガラスはおでこが丸く出ています。
ツグミとシロハラは似ていますが、ツグミには胸からおなかにかけて、まだら模様があります。
シロハラにはまだら模様がなく、白いのでシロハラと呼ばれています。
ほおが白いホオジロや、ほおが赤いホオアカという野鳥がいます。
カワセミのメスは下のくちばしが赤く、オスのくちばしは上も下も黒いので、くちばしの色で雌雄の判別ができます。
顔の模様の呼び方
野鳥の判別に、ときおり似た野鳥の見分けを「顔の斑」(かおのはん)「眉斑」(びはん)「過眼線」(かがんせん)で判断する場合があります。
弊社のバードウォッチングツアーで野鳥の特徴を説明する際は、かみ砕いた表現で説明をしますが、図鑑など一般的にはこれらの言葉を使って説明される場合があるので、覚えておいてください。
顔の斑
スズメには、顔の斑がありますが、ニュウナイスズメには斑が無く、斑の有無で見分けることができます。
また、スズメぐらいの大きさの野鳥が多いので、この斑が無ければ、スズメではないので、その他の特徴を捉えて見分けましょう。
眉斑
眉斑は、人間の眉に相当する部分で、ここの柄や色で種別を見分ける場合があります。ウグイスやツグミ、キビタキ(オス)など、他にも眉斑がある野鳥がいます。
また、ニュウナイスズメは、オスには眉斑がなくメスには眉斑があり、雌雄を判別する特徴になります。
過眼線
過眼線の有無や色、太さなどが種別の見分けの判断基準になる場合があります。
例えば、ハクセキレイは過眼線が細くてほおが白いのですが、セグロセキレイは過眼線がほおまで黒いのが特徴となり、見分けることができます。
参考:「山野の鳥」(日本野鳥の会) 監修・写真提供:久下直哉 氏
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