野鳥の見つけやすい場所
初心者がバードウォッチングを行うなら、まずは都市公園、森林公園、植物園などが簡単で便利でしょう。こういった身近のフィールドからスタートして河川や湖、里山や低山、そして高山や湿地帯、海岸や干潟などにフィールドを広げて行くのが良いでしょう。
公園よりも、河川や里山が近くにある場合は、近い場所で始めるのも良いです。
ここでは、都市公園を例に挙げて説明しています。
木を見る
まずは、木に止まっている鳥を探すのは基本です。鳥の声が聞こえて葉が揺れると野鳥がいる可能性が高いのでよく見てみましょう。
冬に木の葉が落ちると、木に止まっている野鳥を見つけやすいです。
林間
林間にある林道や、林道の端に野鳥がいる場合があります。不用心に林道に踏み込むのではなく、野鳥が居ないか確認しながら、そっと足を踏み入れましょう。
林間の木の枝や幹に野鳥がいないか確認しましょう。枝にじっと止まっている場合もあれば、枝に止まっては、すぐに他へ飛んでいく場合もあります。群れで動いている時は、先ほど野鳥が止まった枝に、またすぐに別の野鳥が止まることも多いので、すこし待ってみるのも野鳥を見つけるコツの一つです。
林間の地面を歩いていたり、餌を食べていたりすることも多いのでチェックしてください。
池
カモ類やウ、カイツブリ、オオバンなどは水面を泳いでいることが多いです。比較的大きく、ゆっくりと移動するので双眼鏡を扱う練習の対象物として最適です。但し多くのカモ類は冬鳥なので、春から秋にかけては種類が減ります。
カルガモ、カイツブリ、カワウは留鳥なので、一年中見ることができます。
岸辺にも野鳥がいることが多いです。
池の中の人工物や岩の上に、野鳥がいる場合があります。
池の淵の茂みの奥にも野鳥がいます。オシドリのような臆病な野鳥はこのような茂みの奥にいることが多いです。
池の水面に張り出した木の枝に野鳥が止まっている場合があります。水面に達している枝では水を飲む野鳥、水面を見下ろしやすい枝には、魚などを狙っているカワセミなどがいます。
空を見る
空を飛んでいる野鳥も要チェックです。オオタカやハイタカなどの猛禽類が上空を飛んでいることもあります。特にシジュウカラやエナガなどが警戒を促す鳴き声を発すると、上空からタカが狙っている時があります。
小さな野鳥も、飛んで近くの木々に止まるので、飛んでいく先をチェックしましょう。そう遠くない木に止まったら、双眼鏡で観察してください。
監修:久下直哉 氏
ツアー・レポート
初めてのバードウォッチング 奈良公園 ツアー・レポートに、野鳥の見つけ方をまとめています。参考にしてください。
バードウォッチング ツアー
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