山歩きに必要な装備
山歩きの装備と服装はコースや季節・天候・気象条件によって大きく左右されます。下記の案内を参考に、野外での様々な状況に対応できる装備と服装をご準備ください。
詳細は、ツアー前に送付する装備リストをご参照ください。
天候の良い時の服装
●帽子
熱射病対策にハットかキャップは必ず用意してください。強風対策にキャップ止めが便利です。寒い時期は耳まで覆う防寒用帽子が役に立ちます。
●ザック
荷物を入れても約5Lくらいの余裕のあるサイズ。日帰りで20Lクラス、宿泊で35Lサイズ前後がお勧めです。
●長袖シャツ
転倒時のケガ予防や保温・UV対策のためにも、中厚の登山用長袖シャツをお勧めいたします。
●長ズボン
縦横に膝が楽に動かせる伸縮性と速乾性のある中厚生地の登山用パンツが歩行性も防寒性も良いです。
●サポートタイツ
ヒザ関節はもちろん、腰、骨盤、股関節付近のサポート効果があります。
●サングラス
紫外線から目を保護するのに有効です。
●手袋
風や雨に濡れると寒くなる場合や、転倒時のケガ予防のためにも必要。レイングローブとインナーがあれば最適です。
●ストック
歩行時(特に下り)に膝への負担を軽減します。2本あれば効果的です。
●登山靴
3シーズン用の登山靴で防水性にすぐれソールがしっかりしているもの。事前にソールの剥離を必ず確認してください。
天候が悪い時の服装
●ザックカバー
ザックへの雨の侵入を防ぐ物。ザックは完全防水ではありません。
●雨具
上下別セパレート型。素材は中厚か厚手クラスのゴアテックス製が耐風性もありお勧めです。
●防寒具
天気が崩れると日中でも冷え込みます。防寒具は必需品です。歩行中はジャケットで、山小屋ではコンパクトダウンかフリースが最適です。
●スパッツ
足回りの汚れや靴への雨の侵入を防ぐ、あれば便利なものです。
天候悪化時のために直接身に着ける服装の素材は、速乾性のある化学繊維かウールのものに限定してください。綿や綿混紡の素材は濡れると乾きが遅く、体温を奪います。
積雪時の服装
●サングラス・ コーグル
雪の反射による紫外線から目 を守ります。
●帽子
フリスやニットで耳まで隠れるものが良い。
●ネックウォーマー
筒状になった首回りを保温できるもの。
●ウエア
重ね着がポイントです。インナーは保温性・速乾性・吸湿性のあるもの。中間は冬山用シャツ・フリース・ウールのセーターなど。アウターはゴアテックス製の雨具(上下)・オーバーヤッケ・ズボンなど。
●手袋
2枚重ねが良い。インナーはフ リース・ウール者どの保温性・速 乾性のあるもの。オーバーグ ロープは防風性・防水性のある もの。
●長ズボン
登山用の速乾性・保温性のあるもの。保温性に不安がある場合はタイツや雨具を重ね着することで保温性をアップしましょう。
●ストック
積雪時は先端にスノーバスケットを取り付けます。アイゼン歩行時はダブルストックだと上半身が安定しやすくなります。
●登山靴
初心者ツアーはアイゼン(6本爪)を装着できる防水処理をした軽登山靴。経験者ツアーは8本10本・前爪あり等のアイゼンが装着できる重登山靴。
ヘルメットの着用に関して
弊社ではヘルメットの着用を推奨しております。
予め弊社にてヘルメットをご用意するツアーもございますが、弊社のツアーにおいて技術度3以上の岩稜帯を登るツアーにおいては、ヘルメットの装着を強く推奨しております。
アイゼン(6本爪以上)
コース表記内に【アイゼンマーク】があるものに関しては、アイゼンを必ずご用意ください。購入する時は販売店に登山靴を持参し、靴との相性が最良のものを選びましょう。
装備の寿命に関して
全ての用具・装備には、使用頻度に係らず、経年劣化による寿命がございます。ご自身の用具を今一度点検してください。
特に、防水性の劣化などは、降雨時に著しく体力の消耗につながります。ご注意ください。
ご注意とご案内
上記の内容は、あくまでも基本のパターンのものです。参加されるツアーによっては、推奨する装備の内容が異なります。
詳しくは、ご出発10日前頃に最終旅程表・集合案内と一緒にお送りする、登山装備表を必ずご確認ください。