京都府立植物園とため池

京都でバードウォッチング

京都府立植物園で、鳥仲間たちと探鳥会をすることになりました。しかし、私は参加できなくなったので、鳥仲間にその日の様子をレポートしてもらいました。彼は、私よりも3ヶ月ぐらい後からバードウォッチングを始めたので、バーウォッチング1年未満の初心者ですが、ほぼ毎日のように朝の散歩でソロ・バードウォッチングをされています。また、好奇心が旺盛で、細かい事まで気付く観察力の持ち主です。私は彼から刺激を受けることも多いです。なので、レポートをお願いし、掲載させてもらいました。皆さんの参考になればと思います。


京都府立植物園でバードウォッチング

先日、バードウォッチングガイドの先生、そして初めて鳥の楽しさを教えてくれた仲間と京都府立植物園でバードウォッチングをしてきました。

冬のバードウォッチングのコツ

先ずは、冬のバードウォッチングで、野鳥を見つけるコツを教えていただきました。

  1. 落葉した木々をチェックすること。
  2. 鳴き声に集中して、野鳥の地鳴きを聞き逃さない。
  3. 群れを探そう。

この点を特に注意して、バードウォッチングをしてみました。

モズを発見

モズを発見

北口で待ち合わせした後、さっそく、葉の落ちた木の枝に止まるモズ(雄)を発見。双眼鏡で見ると、特徴のある先の曲がった嘴、尾を回しながら振る様子を確認できました。モズは、群れではなく一羽で枝先などに留まってることが多く、大きさもスズメなどより大きいので、発見しやすい野鳥の一種かも知れません。
今日、見たモズは、過眼線が黒色だったので雄でした。尚、先生の話では、飛行する時に高い所から低い所へ滑空する様に飛ぶのが特徴だそうです。

野鳥の群れ

その後、まだ葉が残ってる木の茂みの中に、アトリ数羽、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、エナガなどを発見。
その周辺の木ではコゲラが樹皮の中の虫を採餌するため、樹皮を嘴でほじくっている姿を見ることが出来ました。
先生の話では、このような茂の葉の揺れを良く観察してみると、その中には何かしらの鳥がいるそうで、その時は上記に挙げたような様々な野鳥の群れがいたり、場合によっては数種類が混群していることもあるそうです。

イカル

イカル

更に大きな通りをしばらく歩くと、今度は遠くに見える針葉樹の先にイカルがいました。まるでチョコボールのキャラクター、キョロちゃんのような大きく目立つ嘴を持つイカル。
暫く佇んでいてくれたので、スコープで、じっくりと観察することができました。

ウグイスの地鳴き

その後、茂みのある林に入ると、今度はウグイスがいました。
これも先生から教えて頂きましたが、ウグイスの、あの有名な「ホーホケキョ」と言う鳴き声は、春の繁殖期にオスがメスを誘う囀りで、冬場は全く違う「ジャッジャッ」という地鳴きで鳴くのです。このウグイスの地鳴きが分からないと、茂みの中に居ることが多いウグイスは、なかなか発見しにくいと思います。
逆に、この地鳴きを覚えることで、割と簡単にウグイスを見ることが出来るかも知れません。

その後は何処にでもいて大きな声のヒヨドリ、空を旋回するトビ、警戒心があまりなく割と身近にいるハクセキレイ、セグロセキレイなど、馴染みの野鳥を確認して、京都府立植物園でのバードウォッチングは終了しました。

溜池で探鳥

ヨシが生育する溜池に移動し、野鳥探しを再開。約60羽くらいの水鳥たちを確認しました。

ヨシガモ

ヨシガモ

とりわけ遠目から緑色の頭の水鳥が沢山いたので、単にマガモかな?と思って段々近づいてみると、頭の形も嘴の色も全体的な羽色も全く違ったので、図鑑と照らし合わせてみた結果、ヨシガモ(雄)であると判断。
初めて見るその姿は、まさに高貴な印象。
また、緑だと思っていた頭の色は実際は光の加減で黒っぽくもなり玉虫色のような感じで、頭頂部から嘴にかけては茶色をしていました。

ヨシガモ

そして先生の話では、ヨシガモのある部分が何かに似ているので別名があるとの事。
それは「ナポレオン・ハット」
ナポレオンが被っていた帽子に由来するもので、そう言われて見るとヨシガモの独特な頭の形はあの二つ折り帽子に良く似ていました。
尚、カモ系に良く共通していますが、派手な雄に比べて雌はやっぱり地味でした。

他の水鳥たち

コガモ

その美しいナポレオン・ハットを堪能しながら他の水鳥も見てみると、地味だけどグレーっぽい身体と黒い尾がシックな感じのするオカヨシガモ、同じ緑×茶色の配色ながら小柄で可愛らしいコガモ、黒い体に嘴と額が白いオオバンが確認できました。
活動に関しては、日中なのもあってか半数以上のカモは水面で体を丸くして休んでいましたが、クイナの仲間のオオバンだけは、終始休むことなく潜ったり泳いだりしていました。

その後、近くにある小さな公園で、「ヒッヒッヒッ」と言う地鳴きがしたので、周辺の木を見渡すと、ある枯れ木の上にジョウビタキ(雄)が留まっていました。
グレー、黒、オレンジと言うお洒落な配色のジョウビタキは、それを見かけるだけで感動します。以前も何度か見ていますが、一羽でいることが多い野鳥であり、雌も同じで番(ツガイ)でいるのは見たことがありません。

溜池でのバードウォッチングも終了。
今回はヨシガモと言う初めて見る鳥が見れて、また一つ知らなかった野鳥に出会えたことで、非常にバードウォッチングの楽しさ、醍醐味を堪能できた1日でした。
また、野鳥の探し方のコツが掴めた気がします。これからのソロ・バードウォッチングが、更に楽しみになりました。

バードウォッチングに関する気付き

見た鳥

モズ、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アトリ、ヒヨドリ、イカル、セグロセキレイ、ウグイス、トビ、エナガ、ハクセキレイ、ジョウビタキ、オオバン、ヨシガモ、オカヨシガモ、コガモ、カワラヒワ、コサギ

20種 出現順

バードウォッチング ツアー

初めての方でも楽しめる、野鳥ガイド 久下直哉氏 と行くバードウォッチングのツアーです。

バードウォッチング ツアー

バードウォッチング ツアー 一覧のページ

バードウォッチング基礎知識

京都府立植物園の場所と行き方

京都駅から京都市営地下鉄に乗り、「北山駅」で下車するとすぐです。
京阪「出町柳」から鴨川沿いをバードウォッチングしながら行くのも良いです。

 ⇒ 大きな地図で見る

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です