豊中不動尊でツバメの観察

豊中不動尊を訪問

豊中不動尊を訪問

「豊中のお不動さん」の愛称で親しまれる豊中不動尊は、豊中市の最高峰 島熊山に鎮座しています。
ここには、いくつかのツバメの巣があり、昨年(2020年)、久下氏が時間的に余裕がある日は保護に協力し、ツバメの観察をしていました。
お不動さんでの巣作りから巣立ち、巣立ち後の豊中市 赤坂上池での”ねぐら入り”から”ねぐら立ち”までのようすを、約3ヶ月に渡って、久下氏をメイン・パーソナルとしてテレビ大阪さんが密着取材して、テレビで放送されました。
この度、その舞台となった豊中不動尊に、巣作りや繁殖に勤しむツバメたちを見学するために、久下氏や鳥仲間たちと訪問しました。

豊中不動尊縁起

豊中不動尊縁起

豊中市北部島熊山台地、万葉の古歌に「玉かつま 島熊山の 夕暮に ひとりか君か 山道越ゆらむ」と詠まれた風光明媚な高台に、戦後、豊中駅前市街地整備のため移転を余儀なくされた民間信仰の不動尊守護尊教会を、島熊山新住宅開発地に移転勧請し、地域の安寧発展を祈念開創された。時に昭和37年12月8日でした。

豊中不動尊 公式ホームページより転載

移転開創されたのは、偶然にも私が産まれた年です。

豊中不動尊の本堂のツバメの巣

豊中不動尊の本堂のツバメの巣

豊中不動尊 本堂の梁の上や社務所の出入り口の上など、いくつものツバメの巣があります。
以前に久下氏がラジオに出演した時に、ツバメはヒナや卵を狙う天敵のイタチやヘビを遠ざけるために、人の出入りが多い場所に巣を作る習性があることを話しされていました。人の出入りが多いと、イタチやヘビが近づきがたいのですね。
商売をされている人たちにとって、ツバメが巣を作るのは人の出入りが多い証拠となるなるので、縁起が良いと、店の玄関口に作った巣を商売繁盛の縁起担ぎとして撤去しないという、共栄の象徴でもあります。
人の出入りが多いお寺の本堂は、天敵が近寄りがたい安全な場所なのです。

豊中不動尊のツバメたち

豊中不動尊のツバメたち

本堂の梁の上に、リラックスした感じでツバメが止まっています。

豊中不動尊のツバメたち

本堂の扁額(へんがく)にもツバメが止まっています。

豊中不動尊の本堂

本堂の鈴の上にも巣を作ろうとするツバメがいるそうです。鈴緒が上にあげてあるのは、ツバメの巣のためと思う方がいるそうですが、単なるコロナ対策ですと、住職が笑いながら説明してくださいました。

今年もツバメが帰ってきました。あたたかく見守りましょう。そう言いながらも、住職はツバメを大切にしています。賽銭箱の所に「今年もツバメが帰ってきました。あたたかく見守りましょう。ご協力よろしくお願いいたします」と表記しておられます。

ツバメの古い巣

ツバメの古い巣は、ツバメが再利用する場合と、再利用しない場合があります。今年、再利用されていない巣はかなり汚れているので撤去するか残すかを久下氏に意見を求められていました。

ツバメの古い巣

それとは別に、撤去した古い巣を見せていただきました。ツバメの巣は、藁や枯草と泥で作られていることは子供の頃に教わりました。この古い巣はまさしくそのままの標本です。巣の中にトンボの羽が残っています。これはツバメがエサにした残骸です。昨年、長雨が続き、このトンボを捕食することができずに、多くのヒナが栄養失調で無くなりました。(テレビ大阪さんの動画に出てくるエピソードの一つです)

ツバメの古い巣

巣の一部の破片です。泥が固まり乾いたものですが、ツバメのくちばしの跡を見ることができます。ツバメは泥と自分の唾液の粘質で巣を建造物等に付着させるのです。

ツバメの巣立ち

住職をはじめ、豊中不動尊の皆さんの慈愛のもと、一羽でも多くのヒナが巣立つことを願っております。

春から夏へ つばめの旅立ちまで密着

https://www.tv-osaka.co.jp/news/articles/yasashii-19113/

テレビ大阪さんの許可を頂いて、ご紹介させて頂いています。こちらもご覧ください。

 

バードウォッチング基礎知識

豊中不動尊の場所と行き方

千里中央駅から徒歩で約17分(1.2km)。路線バス利用で約10分。
〒560-0002 大阪府豊中市緑丘二丁目十四番八号
開門・閉門時間は公式ホームページ、でご確認ください。 ⇒ 豊中不動尊

 ⇒ 大きな地図で見る

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